“うすきび”の漢字の書き方と例文
語句割合
薄気味100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薄気味うすきび悪くなって遣ろうとするが、最う受取らない。いよ、呉れないと云ったね、いよと、其許そればかりを反覆くりかえして行って了う。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
実際磯吉は所謂いわゆる「解らん男」で、大庭の女連おんなれんは何となく薄気味うすきび悪く思っていた。だからお徳までが磯にははばかる風がある。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
甚「気味きびの悪い奴が飛込んで来たな、薄気味うすきびの悪い、鎌を手前てめえが持って居るからわりいのだ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
阿爺おとっさんが天狗になってお囃子はやしってるのじゃないかと思うと、急に何だか薄気味うすきび悪くなって来て、私は頭からスポッと夜着よぎかむって小さくなった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
水の中をくゞり込んで土手下のボサッカの中へ隠れて居ると、其処そこで人殺しがあり、キアッと云う女の声で、わっち薄気味うすきびが悪いから首を上げて見たが暗くって訳が分らず、土砂降だが
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)