“掛算”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かけざん66.7%
けさん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ほんとうとも。じゃあ、ひとつ、きみと計算の競争をやらせてみようか。掛算かけざんだよ。ここに紙と鉛筆があるから、きみもやってごらん。」
鉄人Q (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
その日キッコが学校から帰ってからのはしゃぎようと云ったら第一だいいちにおっかさんの前で十けたばかりの掛算かけざん割算わりざんをすらすらやって見せてよろこばせそれから弟をひっぱり出してねこの顔を
みじかい木ぺん (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
然し其時の闘は如何にも突嗟とっさに急激に敵が斫入きりいったので、氏郷自身までやりを取って戦うに至ったが、事済んで営に帰ってから身内をばあらためて見ると、よろい胸板むないた掛算けさん太刀疵たちきず鎗疵やりきずが四ヶ処
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)