トップ
>
太刀風
>
たちかぜ
ふりがな文庫
“
太刀風
(
たちかぜ
)” の例文
大工はさげふりと差金で柱や
桁
(
けた
)
を測る。彫刻家は眼の触覚が
掴
(
つか
)
む。所謂
太刀風
(
たちかぜ
)
を知らなければ彫刻は形を成さない。
触覚の世界
(新字新仮名)
/
高村光太郎
(著)
はい、ちょうど駆逐艦
太刀風
(
たちかぜ
)
が、
鹿島灘
(
かしまなだ
)
の東方約二百キロメートルのところを航海中でありましたので、それに例の怪電波の方角を測ってもらいました。
怪塔王
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ひきぬいたのは、二尺四寸の
道中差
(
どうちゅうざし
)
、竹童はぎょッとしてはね返った。とすぐに、するどい
太刀風
(
たちかぜ
)
がかれの
耳
(
みみ
)
たぶから鼻ばしらのへんをブーンとかすった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
太刀風
(
たちかぜ
)
と一緒に、平次の右の手は激しく頭上に動きました。が、別に土手の下を覗くでも、四方をキョロキョロするでもなく、そのまま引返して新鳥越の方へ——
銭形平次捕物控:174 髷切り
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
いかに二郎、
保元
(
ほうげん
)
の
弓勢
(
ゆんぜい
)
、
平治
(
へいぢ
)
の
太刀風
(
たちかぜ
)
、今も草木を
靡
(
なび
)
かす力ありや。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
▼ もっと見る
太刀風
(
たちかぜ
)
と一緒に、平次の右の手は激しく頭上に動きました。が、別に土手の下を覗くでも、四方をキヨロキヨロするでもなく、そのまゝ引返して新鳥越の方へ——
銭形平次捕物控:174 髷切り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「おのれッ」とさえぎる捕手を斬りとばして、
夜叉
(
やしゃ
)
を思わせる
太刀風
(
たちかぜ
)
に、ワッと、
開
(
ひら
)
いて近よる者もない折から
穴山梅雪
(
あなやまばいせつ
)
一手の
剛者
(
つわもの
)
が、捕手に力をかして、からくも龍巻をしばりあげた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さッと一陣の
太刀風
(
たちかぜ
)
をなげた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大妻籠
(
おおつまご
)
無極
(
むきょく
)
の
太刀風
(
たちかぜ
)
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
太
常用漢字
小2
部首:⼤
4画
刀
常用漢字
小2
部首:⼑
2画
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
“太刀”で始まる語句
太刀
太刀打
太刀先
太刀魚
太刀筋
太刀取
太刀疵
太刀捌
太刀傷
太刀持