“御坂峠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みさかとうげ88.9%
みさかたうげ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
又その前は、甲州御坂峠みさかとうげの頂上の、茶店の二階を借りて住んでいたのである。更にその前は、荻窪おぎくぼの最下等の下宿屋の一室を借りて住んでいたのである。
無趣味 (新字新仮名) / 太宰治(著)
御坂峠みさかとうげ風越峠かざこしとうげなぞの恵那えな山脈一帯の地勢を隔てた伊那の谷の方には、飯田いいだにも、大川原にも、山吹やまぶきにも、座光寺にも平田同門の熱心な先輩を数えることができる。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
甲州の山々は、あるひは山の、げてものなのかも知れない。私は、甲府市からバスにゆられて一時間。御坂峠みさかたうげへたどりつく。
富嶽百景 (新字旧仮名) / 太宰治(著)