“たわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タワ
語句割合
74.4%
10.4%
7.9%
曲線1.2%
1.2%
0.6%
0.6%
0.6%
0.6%
0.6%
白痴0.6%
0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
再び高いはしごに昇って元気よく仕事をしていた。松の枝が時々にみしりみしりとたわんだ。その音をきくごとに、私は不安にたえなかった。
二階から (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
てまえのそのたわけさ加減、——ああ、御無事を祈るに、お年紀としも分らぬ、貴辺の苗字だけでもうかがっておこうものを、——心着かぬことをした。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
みんな慈愛を持っているのに、其方そち一人がうつろな心でたわけながらに世を渡ったのじゃという事をしかと胸に覚えるがい。
男嶽をのかみ女嶽めのかみとの間になだれ落ちてゐる大きな曲線たわが、又次第に両方へそゝつて行つてゐる此二つの峰のあひだの広い空際そらぎは。薄れかゝつた茜の雲が、急に輝き出して、白銀はくぎんの炎をあげて来る。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その節、山のたわの塚で起った不思議は、噂になって、この貴人うまびと一家の者にも、知れ渡って居た。あらぬ者の魂を呼び出して、郎女様におつけ申しあげたに違いない。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
武「たわけた事をいうな、麦藁細工が七つ有ろうが、金が有ろうがそれが盗んだという証拠に成るものか、これ、番頭、これへ出ろ」
「神の式をこれしきのこととは、たわけも程にされい。」
花桐 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
「邪神は年経としへたるおろちなり、かれがさがみだらなる物にて、牛とつるみてはりんを生み、馬とあいては竜馬りゅうめを生むといえり、このまどわせつるも、はた、そこの秀麗かおよきたわけたると見えたり」と云っていましめた。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
雲に乗って居ながら、何も谷間の様な処を通って来るにも及ばぬわけである。禅林寺の方で見ると、二脇士は山のたわに関係なく、山肌の上を降って来る様に見える。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
或るたわ教長シャイク*の言葉——気でも触れたか
ルバイヤート (新字新仮名) / オマル・ハイヤーム(著)
侍「イヤ余程白痴たわけた奴だ、いて斬られたいというならば斬って遣る」
その時はもう病人は腕組みをしたいつもの恰好かっこうで寝床に横たわって、例のたわごとを始めたので、急いで逃げる拍子に返し忘れた赤い十字の帽子を、黙って彼の頭から取っただけで
その肥長比売うれえて海原をてらして、船より追い来れば、ますます見畏みて、山のたわより御船を引き越して逃げ上りいでましつとあるを、この語の遠祖と言われたが