トップ
>
戯
>
たわ
ふりがな文庫
“
戯
(
たわ
)” の例文
旧字:
戲
橋際に着けた梅見帰りひょんなことから俊雄冬吉は離れられぬ縁の糸巻き来るは呼ぶはの逢瀬繁く姉じゃ
弟
(
おとと
)
じゃの
戯
(
たわ
)
ぶれが
かくれんぼ
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
皆
(
みん
)
な慈愛を持っているのに、
其方
(
そち
)
一人がうつろな心で
戯
(
たわ
)
けながらに世を渡ったのじゃという事をしかと胸に覚えるが
好
(
よ
)
い。
痴人と死と
(新字新仮名)
/
フーゴー・フォン・ホーフマンスタール
(著)
ある時
戯
(
たわ
)
むれにこう云ってからは、長者の家の者達は、それ以来白髯の老武士を「白髯の殿」と呼ぶようになり
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「
戯
(
たは
)
わざなせそ」は、
戯
(
たわ
)
れ
業
(
わざ
)
をするな、
巫山戯
(
ふざけ
)
たまねをするな、というので、「うち
靡
(
しな
)
ひ
縁
(
よ
)
りてぞ妹は、
戯
(
たは
)
れてありける」(巻九・一七三八)の例がある。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
なんということもなく
戯
(
たわ
)
むれに
戯
(
たわ
)
むれていた手をパッと放すと、ふたりとも真赤になって迎えました。
旗本退屈男:11 第十一話 千代田城へ乗り込んだ退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
▼ もっと見る
しかし衣食のために活動しているのではない。娯楽のために活動している。
胡蝶
(
こちょう
)
の花に
戯
(
たわ
)
むるるがごとく、
浮藻
(
うきも
)
の
漣
(
さざなみ
)
に
靡
(
なび
)
くがごとく、実用以上の活動を示している。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
沙弥文覚
(
しゃみもんがく
)
、
敬
(
うやま
)
って、路傍の
大衆
(
だいしゅ
)
に申す。それ、
今
(
いま
)
世
(
よ
)
の
相
(
すがた
)
を見るに、雲上の月は、絶えまなく
政権
(
まつり
)
の争奪と、逸楽の妖雲に
戯
(
たわ
)
むれ
下天
(
げてん
)
の草々は、野望の武士の弓矢をつつむ。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「おいこら、馬鹿なことをいうな!そんな
戯
(
たわ
)
けたことをいってもしようがないじゃないか。」
奇巌城:アルセーヌ・ルパン
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
暫
(
しば
)
しなりとも下界に
下
(
お
)
りて暖かそうな日の光に浴したしなど
戯
(
たわ
)
むれをいいしことありたり、実に山頂は風常に強くして、
殆
(
ほと
)
んど
寧日
(
ねいじつ
)
なかりしなり、
然
(
しか
)
れども
諸般
(
しょはん
)
の
事
(
こと
)
やや整理して
寒中滞岳記:(十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間)
(新字新仮名)
/
野中至
(著)
かつては華やかなりし后妃達が遊び
戯
(
たわ
)
むれていた宮殿、月夜に憂さをわすれ、釣に一時の心を慰めたことのある広大な庭園、また日夜管絃の宴にうつつを忘れて騒いだ大臣、公卿、殿上人の邸宅
現代語訳 平家物語:07 第七巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
かの時は
華美
(
はで
)
から
野暮
(
じみ
)
へと
感染
(
かぶ
)
れたが、この
度
(
たび
)
は、その反対で、野暮の上塗が次第に
剥
(
は
)
げて
漸
(
ようや
)
く
木地
(
きじ
)
の
華美
(
はで
)
に戻る。両人とも顔を合わせれば、
只
(
ただ
)
戯
(
たわ
)
ぶれるばかり、落着いて
談話
(
はなし
)
などした事更に無し。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
お登和嬢もまた大原に
戯
(
たわ
)
むるる心あり
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
遊戯なるが故に絶体絶命の時には必ず姿を隠す。愛に
戯
(
たわ
)
むるる余裕のある人は至幸である。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「それは、てめえの姉に
訊
(
き
)
け。おれは、お八重の
媚
(
こび
)
に釣られて来たまでの
戯
(
たわ
)
れ
男
(
お
)
」
無宿人国記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
戯
常用漢字
中学
部首:⼽
15画
“戯”を含む語句
悪戯
戯言
調戯
遊戯
戯談
戯謔
串戯
惡戯
児戯
冗戯
戯曲
悪戯盛
悪戯気
戯作
戯弄
戯場
博戯
悪戯児
演戯
悪戯好
...