“悪戯盛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いたずらざか41.7%
いたづらざか25.0%
いたづらさか16.7%
いたずらざかり8.3%
いたづらざかり8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし両側の人家ではまだともしび一つともさぬので、人通りは真黒まっくろな影の動くばかり、その間をば棒片ぼうちぎれなぞ持って悪戯盛いたずらざかりの子供が目まぐるしく遊びまわっている。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
女博士をんなはかせは困つたなと思つてそのまゝそつと逃げ出さうとしてゐると、内部なかからいて悪戯盛いたづらざかりの女学生が「ばあ」と言つて顔を出した。
すると何かの折に、丹波の国から人馴れた猿を一匹、献上したものがございまして、それに丁度悪戯盛いたづらさかりの若殿様が、良秀と云ふ名を御つけになりました。
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それを可恐こわくは思わぬが、この社司の一子に、時丸と云うのがあって、おなじ悪戯盛いたずらざかりであるから、ある時、大勢がいくさごっこの、番に当って、一子時丸が馬になった、しっ! ったやつがある。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
自分が十五六の悪戯盛いたづらざかりには相棒の杉山とよくこの田池たねけの鯉を荒して、一夜に何十尾といふ数を盗んで、殆ど仕末に困つた事があつたとの事を聞いて居つたが
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)