“悪戯心”の読み方と例文
読み方割合
いたずらごころ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、ひとり合点がてんをして泣き虫の蛾次郎、せばよいのに性懲しょうこりもなく、また悪戯心いたずらごころをおこして、竹童の後からピタピタとついていった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大木の上から事のていを一通り見下ろした米友は、その無雑作に立てかけられた十文字の九尺柄の槍を見ると、むらむらと悪戯心いたずらごころが起りました。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
丸髷まるまげ姿のふるい型の一人の女性しか知らず、センセイショナルな世間の恋愛事件をも冷やかに看過して来た不幸な一人の老作家を、浮気な悪戯心いたずらごころにせよ打算にせよ
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)