“悪戯気”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いたづらぎ33.3%
いたずらき16.7%
いたずらげ16.7%
いたずらっけ16.7%
わるさげ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
悪戯気いたづらぎのまじつた好奇心が、押へ切れず起つて来た。一蔵はいつものやうにぐに階下には降りず、新刊の小説を取り出して来て、窓際まどぎはで読みはじめた。
姉弟と新聞配達 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
「初めは、狐か狸か、町内の悪戯気いたずらきな若い衆かと思いました、——主人が居ないと知って、あんな悪戯はやり兼ねません。しばらく小さくなって居ると、『御新造、御新造』と呼ぶのは、紛れもないお新の声ではありませんか」
ふとした悪戯気いたずらげから辰の家とは知らずにお菊の下駄を抛り込んだり、障子に血の痕を付けて置いたりしたのが、大之進の運の尽きであった。
喧嘩けんかや騒ぎといえばいつでもこいというふうだったが、気質は悪戯気いたずらっけたっぷりというほうで、悪気はあまりなく、強制的で荒っぽいのにもかかわらず、底には滑稽こっけいな茶目な色合いが強かった。
もともと伸子は、あの乾板盗みを、ふとした悪戯気わるさげからったのだろう。けれども、その内容を知った時に、恐らく伸子は、魔法のような物凄い月光を感じたに相違ない。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)