悪戯気いたづらぎ)” の例文
悪戯気いたづらぎのまじつた好奇心が、押へ切れず起つて来た。一蔵はいつものやうにぐに階下には降りず、新刊の小説を取り出して来て、窓際まどぎはで読みはじめた。
姉弟と新聞配達 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
山陽などはどうもやりさうなり。竹田になるとそんな悪戯気いたづらぎは、嘘にもあつたとは思はれず。返す返すも竹田は善き人なり。「田能村たのむら竹田」と云ふ書を見たら、前より此の人が好きになつた。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)