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突先
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とっさき
ふりがな文庫
“
突先
(
とっさき
)” の例文
これも牛乳のような色の寒い
夕靄
(
ゆうもや
)
に包まれた雷電峠の突角がいかつく大きく見えだすと、防波堤の
突先
(
とっさき
)
にある灯台の
灯
(
ひ
)
が明滅して船路を照らし始める。
生まれいずる悩み
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
足の
突先
(
とっさき
)
でスリッパをおもちゃにしながら椅子に
靠
(
もた
)
れる始末ですから、いくら口でやかましく云っても、結局「遊び」と「勉強」とはごっちゃになってしまうのでした。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
その栓から糸のような
黄銅
(
しんちゅう
)
の
針線
(
はりがね
)
が管の
突先
(
とっさき
)
までさしこんであって、管へ
墨汁
(
すみしる
)
を入れて字なり何なり書くと、その針線の工合で墨が細く切れずに出る、というだけの物だ。
世間師
(新字新仮名)
/
小栗風葉
(著)
真赤
(
まっか
)
な火が二つ空を向いて、その背中の
突先
(
とっさき
)
に
睨
(
にら
)
んでいたが、しばらくするとな。
海異記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
どこまでも人を
凌
(
しの
)
いだ
仕打
(
しうち
)
な薬売は
流眄
(
しりめ
)
にかけて
故
(
わざ
)
とらしゅう
私
(
わし
)
を
通越
(
とおりこ
)
して、すたすた前へ出て、ぬっと小山のような路の
突先
(
とっさき
)
へ蝙蝠傘を差して立ったが、そのまま向うへ下りて見えなくなる。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“突先”の意味
《名詞》
尖ったものの先端。突端。
(出典:Wiktionary)
突
常用漢字
中学
部首:⽳
8画
先
常用漢字
小1
部首:⼉
6画
“突”で始まる語句
突
突然
突立
突込
突飛
突出
突如
突兀
突伏
突張