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尖端
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とっさき
ふりがな文庫
“
尖端
(
とっさき
)” の例文
片手で袖を
握
(
つか
)
んだ時、布子の裾のこわばった
尖端
(
とっさき
)
がくるりと
刎
(
は
)
ねて、
媼
(
ばばあ
)
の尻が片隅へ暗くかくれた。
竈
(
かまど
)
の火は、炎を潜めて、
一時
(
いっとき
)
に皆消えた。
古狢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と松山が大声で叫んだので、みると、指の
尖端
(
とっさき
)
を口中に入れて
舐
(
な
)
めていた。なにか乱暴なことをやったものらしい。
麻雀殺人事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
幌が少し破れて、雨がぽたり/\と漏ります。梶棒の
尖端
(
とっさき
)
を持ってがた/\
揺
(
ゆる
)
がせて、建部の屋敷裏手までまいると、藤川庄三郎曲り角の所から
突然
(
だしぬけ
)
に
車夫
(
しゃふ
)
の提灯を切って落した。
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ぶくりと黄色い
大面
(
おおづら
)
のちょんびり眉が、女房の古らしい、汚れた
半帕
(
ハンケチ
)
を首に巻いたのが、鼠色の
兵子帯
(
へこおび
)
で、ヌーと出ると、
捻
(
ひね
)
っても
旋
(
ねじ
)
っても、
眦
(
めじり
)
と一所に垂れ下る髯の
尖端
(
とっさき
)
を、グイと
揉
(
も
)
み
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“尖端”の意味
《名詞》
尖 端(せんたん 「先端」に「同音の漢字による書きかえ」がなされる)
物の尖った端。
時代・流行の先頭。
(出典:Wiktionary)
尖
漢検準1級
部首:⼩
6画
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
“尖端”で始まる語句
尖端的
尖端人
尖端々々
尖端画壇