“とがり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
33.3%
尖端22.2%
鳥狩22.2%
尖角11.1%
戸狩11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(くひありてつゞのすゑをもくゝしおく)此つゞの作りやうは竹を簀にあみてすゑをばくゝし、鮏の入るべき口の方には竹のとがりを作りかけてあごをなし、地につく方はひらめ上は丸くし、どうには彭張ふくらみあり
柵の頭の尖端とがり々々には、殆んど一本毎に真赤な蜻蛉が止つて居る。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
岩見の澤に鳥狩とがりせむ
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
その骨の尖角とがりの間から洩るる大空が、気味の悪いほどに澄切すみきっているのは、やがて真黒な雪雲を運び出す先触さきぶれと知られた。人馬の交通をさえぎるべき厳寒の時節もようやく迫り来るのである。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その国の北信濃は戸狩とがり村、俗に、花火村ともよぶ部落の煙火師生活のなかに起った恋愛戦で、煙火師だけに、恋仇こいがたきの首を花火の筒先つつさきから打ちあげてしまって、同時に、女の生命いのちも自分の生涯も
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)