あたま)” の例文
振り向いて、裏の山を見ると、山は夕暮の空に接吻せっぷんしていた。山と空の境界に松だか、杉だかそびえていた——二本——三本ばかり——その樹のあたまが、北の寒い風に動いていた。
越後の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)