“押頂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おしいただ83.3%
おしいたゞ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お坊さんは、壇の上の独鈷とっこをとって押頂おしいただき、長い線香を一本たて、捻香ねんこうをねんじ、五種の抹香を長いのついた、真ちゅうの香炉こうろにくやらす。
宗俊は、金無垢の煙管をうけとると、恭しく押頂おしいただいて、そこそこ、また西王母のふすまの向うへ、ひき下った。すると、ひき下る拍子に、うしろから袖を引いたものがある。
煙管 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
えらみてと言はしたれど此方このはうにてはもとより日にはかまひなければ今日結納ゆひなふ幾久いくひさしく受納致すと目録書を押頂おしいたゞけば忠兵衞は路次ろじそとなる者を呼込よびこみ三荷の釣臺つりだいはこばせて油團を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見ると直樣すぐさま莞爾々々にこ/\しながら押頂おしいたゞきて懷中ふところ仕舞しまゆゑ大岡殿コレ/\小僧其處そこたべよと言はれしかば三吉ヘイ有難う御座いますがうちもつゆき番頭さんに見せてからたべないとしかられますと申すに大岡殿オヽ然樣さうか手前は利口者りこうものだサア夫れなら今一ツ遣はさうと此度は自身に縁側えんがはまで持出もちいでられ手渡しにしてすぐたべよ/\と申されしに三吉は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)