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おしいたゞ
押戴いて
巻納めもう
一盃。と酒を飲みながら
如何なることをか
工むらん、続けて
三盃ばかり飲みました。
納め
彌々其方取持呉んとならば任する程に
能々仕課せ手に入れよ是は當座の
褒美なりと金三兩
投出せしかば七助有難しと
押戴くを又不承知なれば其金を
撰みてと言はしたれど
此方にては
素より日には
構ひなければ今日
結納幾久しく受納致すと目録書を
押頂けば忠兵衞は
路次の
外なる者を
呼込み三荷の
釣臺運ばせて油團を
見ると
直樣莞爾々々しながら
押頂きて
懷中へ
仕舞ふ
故大岡殿コレ/\小僧
其處で
喰よと言はれしかば三吉ヘイ有難う御座いますが
家へ
持て
行番頭
樣に見せてから
喰ないと
叱られますと申すに大岡殿オヽ
然樣か手前は
利口者だサア夫れなら今一ツ遣はさうと此度は自身に
縁側まで
持出られ手渡しにして
直に
喰よ/\と申されしに三吉は