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押戴
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おしいたゞ
ふりがな文庫
“
押戴
(
おしいたゞ
)” の例文
忘れぬ心にて
生涯
(
しやうがい
)
頭
(
かしら
)
に頂かんと思ふが故に賣殘しぬ然るを先日
落
(
おと
)
して後を
種々
(
いろ/\
)
と
探
(
さが
)
し求めて居しなり偖々嬉しき事哉と幾度となく
押戴
(
おしいたゞ
)
き
喜悦
(
よろこぶ
)
體
(
さま
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
前垂
(
まへだれ
)
がけの
半纏着
(
はんてんぎ
)
、
跣足
(
はだし
)
に
駒下駄
(
こまげた
)
を
穿
(
は
)
かむとして、
階下
(
かいか
)
につい
居
(
ゐ
)
る
下足番
(
げそくばん
)
の
親仁
(
おやぢ
)
の
伸
(
のび
)
をする
手
(
て
)
に、
一寸
(
ちよつと
)
握
(
にぎ
)
らせ
行
(
ゆ
)
く。
親仁
(
おやぢ
)
は
高々
(
たか/″\
)
と
押戴
(
おしいたゞ
)
き、
毎度
(
まいど
)
何
(
ど
)
うも、といふ。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
押戴
(
おしいたゞ
)
いて
巻納
(
まきおさ
)
めもう
一盃
(
いっぱい
)
。と酒を飲みながら
如何
(
いか
)
なることをか
工
(
たく
)
むらん、続けて
三盃
(
さんばい
)
ばかり飲みました。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
納め
彌々
(
いよ/\
)
其方
(
そのはう
)
取持呉
(
とりもちくれ
)
んとならば任する程に
能々
(
よく/\
)
仕課
(
しおほ
)
せ手に入れよ是は當座の
褒美
(
はうび
)
なりと金三兩
投出
(
なげいだ
)
せしかば七助有難しと
押戴
(
おしいたゞ
)
くを又不承知なれば其金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
眼を細目に
開
(
あ
)
いて様子を見て居りますと、
布団
(
ふとん
)
の間に挟んであった梅三郎の紙入を取出し、中から引出した一封の破れた手紙を
透
(
すか
)
して、
披
(
ひろ
)
げて見て
押戴
(
おしいたゞ
)
き
懐中
(
ふところ
)
へ入れて
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
與へしかば藤八は
押戴
(
おしいたゞ
)
き
重々
(
ぢう/\
)
有難き仕合なりとて宿役人
倶々
(
とも/″\
)
介抱
(
かいはう
)
なせしに
漸々
(
やう/\
)
氣の付ければ
驛
(
しゆく
)
役人同道にて
直
(
すぐ
)
に吉原
驛
(
じゆく
)
伊豆
(
いづ
)
屋
甚
(
じん
)
助方へ
到
(
いた
)
り本陣の御沙汰を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
又文治が胴巻の
中
(
うち
)
より金を取出し、一分銀一枚を与えますると、島人は
然
(
さ
)
も嬉しそうに之を
押戴
(
おしいたゞ
)
きました。
掌
(
て
)
の上に乗せて、ためつすがめつ見る様は、始めて手にしたものとは思われませぬ。
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
押
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
戴
常用漢字
中学
部首:⼽
17画
“押”で始まる語句
押
押入
押籠
押込
押立
押被
押付
押遣
押上
押取