“押取”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おっと65.0%
おつと20.0%
おっとり15.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お丹突然いきなり、「畜生——」と一喝して長羅宇ながらうの煙管を押取おっとり、火鉢の対面むこうに割膝して坐りたる鉄の額を砕けよと一つつ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
素破すは。狼藉よ。乱心者よと押取おつとり囲む毬棒いがばう刺叉さすまたを物ともせず。血振ひしたるわれは大刀を上段に、小刀を下段に構へてあざみ笑ひつ
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
かれら、お沢を押取おっとり込めて、そのなせる事、神職のげんの如し。両手をとりしばり、腰を押して、正面に、看客かんかくにその姿を露呈す。——
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)