“横頬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よこほゝ33.3%
よこぞっぽ16.7%
よこっつら16.7%
よこづら16.7%
よこッつら16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれはそれを四つにいて、醫者いしやがしたやうにしろ練藥ねりぐすりもゝうへでガーゼへつて、卯平うへい横頬よこほゝつた曝木綿さらしもめんでぐる/\といた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
一つ横頬よこぞっぽくらわしたはいいが、御先祖、お両親ふたおや位牌いはいにも、くらわされてしかるべきは自分の方で、仏壇のあるわが家には居たたまらないために、その場からかどを駈け出したは出たとして
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
という声を聞くより早く、おかく婆アは飛出し、突然いきなり仁助の胸倉を取り、横頬よこっつら擲倒ぶちたおす、たれて仁助は不意に驚き
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「コリャ」とまた怒鳴って、満面の痘痕をうごめかして、こらえず、握拳にぎりこぶしを挙げてその横頬よこづらを、ハタとった。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何でも不便ふびんだ、可愛いと思うほど、手荒く取扱って、癇癪かんしゃくを起してね、横頬よこッつらりのめしてやりさえすりゃ惚れた奴あ拝みまさ。貴方も江戸児えどッこじゃあがあせんか。いえさ、若山さんの小主公わかだんなでしょう。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)