“ぐし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:グシ
語句割合
63.0%
26.0%
虞氏5.0%
2.0%
愚子1.0%
1.0%
1.0%
1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道中、おぐしの伸びたのさえ、かえって貴う拝まれまする。どうぞ、その御回向を黒門の別宅で、近々として進ぜて下さりませぬか。……
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さんざん考えた揚句、湯へ行くので持っていた黄楊つげぐしに、自分の毛を五六本抜いて巻きつけ、万兵衛のたもとにそっと入れた。
「知っておけ。義貞、この女はぞっこん好きで好きでならぬが、さりとていくさを怠るものではない。そちまでがわしを虞氏ぐしに溺れた項羽こううのごとき愚将と見るな」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
砂利場使いのパイスケ二百本ぐしが一人前の仕事。舟から河岸へ一荷ごとに担いでゆく度、小頭から竹箆たけべら一本ずつ渡されて、それが夕方の勘定高になる。
醤油仏 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「医師のことばでは、ただ、寒冷の邪気をさけて、養生のほかない由にござります。が、昨日今日は、この愚子ぐしの煩いも晴れたせいか」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「お腰をお掛け遊ばしまし、少しおぐしをおさすり申上げませう」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
いえ。』とお利代は何氣ない顏をしてゐる。『あら、何處へ行つてらしつたんですか? おぐしに木の葉が附いて。』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
女中 おぐしが白くなりましたよ。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)