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虞氏
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ぐし
ふりがな文庫
“
虞氏
(
ぐし
)” の例文
漢の高祖との戦に破れた
楚
(
そ
)
の
項羽
(
こうう
)
が、
虞氏
(
ぐし
)
との別れの切なさを歌ったものだが、今日の重衡の心境そのままをいいあらわしてまことにみごとであった。
現代語訳 平家物語:10 第十巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
「知っておけ。義貞、この女はぞっこん好きで好きでならぬが、さりとて
軍
(
いくさ
)
を怠るものではない。そちまでがわしを
虞氏
(
ぐし
)
に溺れた
項羽
(
こうう
)
のごとき愚将と見るな」
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
四面楚歌声と誰かゞ落書したのが目に這入り楚歌の歌の字がことに大きく見えて、何とも知れず頭に響く者があると同時に、その柱が芸子髷に
花笄
(
はなこうがい
)
を挿し、それが小歌のようで
虞氏
(
ぐし
)
のようで
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
と
膠
(
にべ
)
もなく、
虞氏
(
ぐし
)
が
涙
(
なんだ
)
を
斥
(
しりぞ
)
けて
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
帳裡
(
ちょうり
)
の
燭
(
しょく
)
は、ほの暗く、
楚王
(
そおう
)
と
虞氏
(
ぐし
)
の恨みも
偲
(
しの
)
ばれた。
時鳥
(
ほととぎす
)
は明け近きを告げていた。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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灯
(
ともしび
)
闇
(
くろ
)
うしては、
数行
(
すうこう
)
虞氏
(
ぐし
)
が涙、夜深うしては、
四面楚歌
(
しめんそか
)
の声
現代語訳 平家物語:10 第十巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
虞氏
(
ぐし
)
と
楚王
(
そおう
)
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
虞
常用漢字
中学
部首:⾌
13画
氏
常用漢字
小4
部首:⽒
4画
“虞”で始まる語句
虞
虞美人草
虞翻
虞美人
虞舜
虞初
虞仲
虞候
虞博
虞姫