“くし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:クシ
語句割合
76.5%
13.3%
駆使2.8%
1.9%
狗子1.4%
0.8%
0.6%
休止0.3%
孔氏0.3%
差櫛0.3%
(他:7)1.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茶の間の障子のガラス越しにのぞいて見ると、妻は鏡台の前へすわって解かした髪を握ってぱらりと下げ、くしをつかっている。
どんぐり (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
帯もくしこうがいのようなものまで悉皆みんならねえからわれ一風呂敷ひとふろしき引纒ひんまとめて
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
囲炉裡いろりの灰の中に、ぶすぶすとくすぶっていたのを、抜き出してくれたのは、くしに刺した茄子なすの焼いたんで。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
物に由りて或はくしされて燒かれしも有るべく或は草木くさきの葉につつまれて熱灰にうづめられしも有るべし。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
つまり、思想と、感情と、文字が、節調を作るのではなく、節調が、思想と、感情と、文字とを駆使くしするのですから、まさに詩歌の革命です。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
この人の大胆な革新態度と、強烈な個性は、その比類のない管弦楽法の手腕を駆使くししてとにもかくにも前例のない驚くべき作品を完成させている。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
この精神を尋ぬる時は、吾人くしくも其発源を革命の主因たりし精神の発動に帰せざるべからざる数多の理由を見出すなり。
海上風波の難にへる時、若干そくばくの油を取りて航路にそそげば、なみくしくもたちましづまりて、船は九死をづべしとよ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
狗子還有仏性也無[狗子くしにまた仏性ぶっしょう有りやいなや]の問答についても同様の事が言える。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
ちなみに問ふ。狗子くし仏性ぶっしょうありや。いわく、苦。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
快くくしけずられてゆく長いたっぷりした髪を背中にさばいて、濡縁のところで涼んでいると、何心なく持っていた手鏡の中に小さく月がうつっている。
鏡の中の月 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
水にくしけづられた髮が青空の下に輝いてゐた時、彼女は杖によつて道を歩みつつ、その杖が新らしく黒く艶やかに塗られてあることを見て、安心したのであつた。
三十三の死 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)
「いかゞでございます、たゞいまのおくしの型よりは、ネオグリークの方がお顔と調和いたしますやうでございますが。」
毒蛾 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「おくしはこの通りの型でよろしうございますか。」私が鏡の前の白いきれをかけた上等の椅子いすに座ったとき、一人のアーティストが私にたづねました。
毒蛾 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
(『無量寿経むりょうじゅきょう』に曰く、「生死しょうじの流転、休止くしあることなし」と。また曰く、「生死窮まりむことなし」と)
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
孔氏くしとは孔安国くあんごくで、孔子十一世の孫である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
った唐人髷とうじんまげに結ってきたが、帰りしなには、差櫛くし珊瑚珠たまのついた鼈甲べっこうの簪を懐紙につつんで帯の間へ大事そうにしまいこみ、つまさきを帯止めにはさんで
けれど、二十歳はたちの年の暮——ちょうど今頃の冬、ここから近い甘南備かんなびさと南江みなみえの生家から、土地の名族楠木家にしてから、正成とのあいだに、六人の男子をしてきょうまでに至る間、片時も心のたゆむ間とてなかったせいであろうか、その毛髪くしには一すじの霜もなかった。
日本名婦伝:大楠公夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
此年狩谷氏では懐之くわいしが四十歳になつて、後に其養嗣子となるべき三右衛門矩之くしが斎藤氏の家に生れた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
棭斎の孫女まごむすめは後に蘭軒の子柏軒に嫁し、柏軒のむすめが又棭斎の養孫やうそん矩之くしに嫁して、伊沢狩谷の二氏は姻戚の関係を重ねた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
谷川氏の説ではミオツクシは水脈みおくしの義でツは助辞だとあるが信ずることができぬ。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
もとよりお米の真意は、二度とふたたび、啓之助の所へなど帰るまいとしているので、それにはなんとかして、この宅助という監視のひもを、大阪の町で、迷子にしてしまわなければならないと苦思くししている。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
くしかみ 常世とこよにいます
驚けよ、この命、くしびに若し、
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
驚けよ、この命、くしびに若し、
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)