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奇
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くし
ふりがな文庫
“
奇
(
くし
)” の例文
この精神を尋ぬる時は、吾人
奇
(
くし
)
くも其発源を革命の主因たりし精神の発動に帰せざるべからざる数多の理由を見出すなり。
明治文学管見:(日本文学史骨)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
昨日
(
きのふ
)
こそ
誰乎彼
(
たそがれ
)
の
黯黮
(
くらがり
)
にて、
分明
(
さやか
)
に
面貌
(
かほかたち
)
を弁ぜざりしが、今の一目は、
躬
(
みづから
)
も奇なりと思ふばかり
奇
(
くし
)
くも、彼の不用意の
間
(
うち
)
に速写機の如き力を以てして
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
これは
矢張
(
やは
)
り
何
(
なに
)
やら
人間以上
(
にんげんいじょう
)
の
奇
(
くし
)
びな
力
(
ちから
)
が
人知
(
ひとし
)
れず
奥
(
おく
)
の
方
(
ほう
)
で
働
(
はたら
)
いているのではないでしょうか。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
谺
(
こだま
)
するまで、高い天井、大空に科学の神あって彼を守護するごとくであるのに、かてて加えた学友が、五人の数、彼を取巻いて、あたかも迷宮の
奇
(
くし
)
き灰色の柱のごとく、すくすくと居合わせたのが
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
本栖湖
(
もとすこ
)
は
奇
(
くし
)
ふる
湖
(
うみ
)
、霧ふかく、
水皺
(
みじわ
)
幽かに、青木立神さ
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
奇
(
くし
)
かるつとめを小さき鳥のすなる。
詩
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
海上風波の難に
遭
(
あ
)
へる時、
若干
(
そくばく
)
の油を取りて航路に
澆
(
そそ
)
げば、
浪
(
なみ
)
は
奇
(
くし
)
くも
忽
(
たちま
)
ち
鎮
(
しづま
)
りて、船は九死を
出
(
い
)
づべしとよ。今この
如何
(
いかに
)
とも
為
(
す
)
べからざる乱脈の座中をば、その油の勢力をもて支配せる
女王
(
によおう
)
あり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
常そよぎ、
奇
(
くし
)
ふる神
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“奇”の意味
《名詞》
変わっていること。特異。
(出典:Wiktionary)
“奇”の解説
奇(き)は、漢姓の一つ。
(出典:Wikipedia)
奇
常用漢字
中学
部首:⼤
8画
“奇”を含む語句
奇怪
奇異
怪奇
好奇
好奇心
奇観
奇術
奇妙
数奇
奇体
奇蹟
奇矯
奇態
奇々怪々
珍奇
奇特
奇禍
留南奇
御奇特
奇縁
...