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梳
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くし
ふりがな文庫
“
梳
(
くし
)” の例文
快く
梳
(
くし
)
けずられてゆく長いたっぷりした髪を背中にさばいて、濡縁のところで涼んでいると、何心なく持っていた手鏡の中に小さく月がうつっている。
鏡の中の月
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
藤原秀郷、
偽
(
いつ
)
はりて門客に列す
可
(
べ
)
きの
由
(
よし
)
を称し、彼の陣に入るの処、将門喜悦の余り、
梳
(
くし
)
けづるところの髪を
肆
(
をは
)
らず、即ち烏帽子に引入れて之に
謁
(
えつ
)
す。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
水に
梳
(
くし
)
けづられた髮が青空の下に輝いてゐた時、彼女は杖によつて道を歩みつつ、その杖が新らしく黒く艶やかに塗られてあることを見て、安心したのであつた。
三十三の死
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
梳
漢検1級
部首:⽊
11画
“梳”を含む語句
麻梳
櫛梳
梳手
梳櫛
梳場
梳櫳
髪梳
馬梳
梳髪
梳油
梳毛糸
梳毛一綛
梳毛
下梳
梳棉部
梳張
梳付
尼梳
刷梳