“梳手”の読み方と例文
読み方割合
すきて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
瑠璃子はもと洋髪屋の梳手すきてをしている時分から方々の待合へも出入をしていたので、こういう事には抜目のあろうはずがない。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
中は女やもめの住みそうな、磨き抜かれた調度、二三人の若い梳手すきてが、男の客を物珍しそうに、奥の方から娘らしい視線を送っている様子です。
髪結いのおかみさんは梳手すきてに云いつけて、私の指に繃帯ほうたいを巻いてくれた。私は恐縮してひたすら陳謝したが、先輩は
安い頭 (新字新仮名) / 小山清(著)