“麻梳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あさこき66.7%
グレーベニ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なるほど、見れば、麻梳あさこきを前にして、紡錘つむを握つた女房が、ぼうつとして腰掛に坐つたまま、踊つてをるのぢや。祖父はそつとその手を掴んで、妻を揺りさました。
てんでに紡錘つむ麻梳あさこきを持つた娘たちが先づ一軒の家へどやどやと寄りつどふ。
母は麻梳グレーベニの前で長い長い絲を手繰りだしながら、片方の足で揺籃ゆりかごをゆすぶりゆすぶり、子守唄をうたつてゐたつけが、その唄声が今もわしの耳の中で聞えてをりますわい。