“くしけず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
96.0%
2.0%
櫛梳2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
身嗜みだしなみよくキチンと頭髪をくしけずって、鼻下にチョビひげを蓄えた、小肥りの身体はかねて写真で調べておいたとおりの伯爵に違いはない。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
もしこれを疑う人あらば請う北海の朔風さくふうくしけずり、寒山の氷雪に浴し、鉄鎖につながれてシベリアの採鉱場に苦役する虚無党の罪人に向かってこれを問え。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
そのおれば嬋娟せんけんたる美姫を擁して巍々ぎぎたる楼閣に住し、出ずれば肥馬にまたがり、軽車にし、隷従雲のごときは全国人民をして風にくしけずり、雨に浴し、父子兄弟妻子をしてあいともに離散し
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
湯上がりのつやつやしい濡れ髪を、愛妃のお手で櫛梳くしけずらせ、その総髪の毛さきを、り揃えさせておられたのである。