“朔風”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さくふう65.2%
きたかぜ26.1%
さかかぜ4.3%
ならい4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
冬の鋭い朔風さくふうが、丘の上に、いじけた樹木の裸枝を震わしていた。その風は、彼の頬を赤くなし、彼の皮膚を刺し、彼の血をむちうった。
鉄格子てつごうしと手錠とで禿鷹はげたかの幽閉されてる墓穴の中を吹き過ぎていたが、なおいっそう酷烈悲壮なる朔風きたかぜは、これらのはとのはいってるかごの中を吹いていた。
朔風さかかぜにうらぶれた潮騒しほざいです
ジンタ (新字旧仮名) / 森川義信(著)
それからこうくと丁度朔風ならいと申して四月時分も北風が吹く事がありまして、舟は益々早く、忽ち只今なれば四時間ばかりで天神山の松屋と云う馴染の所へ参りました。