“朔北”の読み方と例文
読み方割合
さくほく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
厚い皮革製の胡服こふくでなければ朔北さくほくの冬はしのげないし、肉食でなければ胡地の寒冷にえるだけの精力をたくわえることができない。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
この辺は、勘察加土人カムチャッカダールが、Полхоиプラホーイ(哀れな土地)と呼ぶ地方で、ヤクーツク自治共和国に属する朔北さくほくの無人境である。
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
予や、この一剣をもって、若年、黄巾こうきんの賊をやぶり、呂布りょふをころし、袁術えんじゅつを亡ぼし、さらに袁紹えんしょうを平げて、深く朔北さくほくに軍馬をすすめ、ひるがえって遼東を定む。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)