“嬋娟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんけん72.0%
あでやか16.0%
あてやか4.0%
すんなり4.0%
せんえん4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嬋娟(せんけん)たる花の顔(かん)ばせ、耳の穴をくじりて一笑すれば天井から鼠が落ち、鬢(びん)のほつれを掻き立てて枕(まくら)のとがを憾(うら)めば二階から人が落ちる。
婦(をんな)の徳をさへ虧(か)かでこの嬋娟(あでやか)に生れ得て、しかもこの富めるに遇(あ)へる、天の恵(めぐみ)と世の幸(さち)とを併(あは)せ享(う)けて、残る方(かた)無き果報のかくも痛(いみじ)き人もあるものか。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
隱(かく)し居たりける然るに其頃芝明神前に藤重(ふぢしげ)と云る淨瑠璃語(じやうるりかた)りの女有しが容貌(かほかたち)衆人に勝(すぐ)れ心優(やさ)しき者なる故弟子(でし)も多く日々(ひゞ)稽古(けいこ)の絶(たゆ)る隙なく繁昌しける此所へ吾助は不※(ふと)稽古せんものと這入込(はひりこみ)たるが好色者(かうしよくもの)の癖(くせ)なれば藤重(ふぢしげ)が嬋娟(あてやか)なる姿に迷(まよ)ひ夫よりは稽古に事寄(よ)せ日夜入浸(いりびた)りに行きけるが流石(さすが)に云寄便(よるたよ)りもなく空敷(むなしく)月日を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
姫鱒——軽井沢上水の、清冽な流れのなかで、嬋娟(すんなり)と、鰭(ひれ)や尾を研いでゐる。ときどき流されたふりをして、また元の位置へ戻る。ひどく億劫がり屋の、姫御前。
独楽 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
歴尋(れきじん)す嬋娟(せんえん)の節、翦破(せんぱ)す蒼莨根(そうろうこん)、とありまするから、一〻(いちいち)この竹、あの竹と調べまわった訳です。
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)