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嬋娟
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あでやか
ふりがな文庫
“
嬋娟
(
あでやか
)” の例文
婦
(
をんな
)
の徳をさへ
虧
(
か
)
かでこの
嬋娟
(
あでやか
)
に生れ得て、しかもこの富めるに
遇
(
あ
)
へる、天の
恵
(
めぐみ
)
と世の
幸
(
さち
)
とを
併
(
あは
)
せ
享
(
う
)
けて、残る
方
(
かた
)
無き果報のかくも
痛
(
いみじ
)
き人もあるものか。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
すると
嬋娟
(
あでやか
)
に
盛粧
(
せいそう
)
したお延が澄ましてそこに坐っていた。津田ははっと思った。
寝起
(
ねおき
)
の顔へ水をかけられたような夫の様子に満足したらしい彼女は微笑を
洩
(
も
)
らした。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかもその顔の素晴らしさ! 美しいというよりも
嬋娟
(
あでやか
)
というよりも、ただ希臘の彫刻からでも脱け出してきた気高さ清らかさ繊細さそのものというほかには、何と言い現すべき言葉もなかった。
ウニデス潮流の彼方
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
その
嬋娟
(
あでやか
)
な姿に見とれ
茫然
(
ぼんやり
)
いたして親方に小言をいわれていた。
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“嬋娟”の意味
《形容動詞》
容姿などが艶やかで美しいこと。
(出典:Wiktionary)
嬋
漢検1級
部首:⼥
15画
娟
漢検1級
部首:⼥
10画
“嬋娟”で始まる語句
嬋娟哥妓
嬋娟窈窕