“好色者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すきもの50.0%
かうしよくもの25.0%
すきしゃ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
好色者すきものの好奇心を唆るところがあると見えて、おときに貰つた記念の惱みから漸く救はれたばかりの野呂は、早くもたゞならぬ冗談をいひかけるのであつた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
かくし居たりける然るに其頃芝明神前に藤重ふぢしげと云る淨瑠璃語じやうるりかたりの女有しが容貌かほかたち衆人にすぐれ心やさしき者なる故弟子でしも多く日々ひゞ稽古けいこたゆる隙なく繁昌しける此所へ吾助は不※ふと稽古せんものと這入込はひりこみたるが好色者かうしよくものくせなれば藤重ふぢしげ嬋娟あてやかなる姿にまよひ夫よりは稽古に事せ日夜入浸いりびたりに行きけるが流石さすがに云寄便よるたよりもなく空敷むなしく月日を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わけて、好色者すきしゃの師直であってみれば、いや師直ならずともである。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)