“くしけづ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
88.9%
櫛梳11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつらたるやうにくしけづりたりし彼の髪は棕櫚箒しゆろぼうきの如く乱れて、かんかたかたげたる羽織のひもは、手長猿てながざるの月をとらへんとするかたちして揺曳ぶらぶらさがれり。主は見るよりさもあわてたる顔して
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
かれはそれから身體からだかたまるやうにおもひながら、あら白髮しらがくしけづられるのをも、かすか感覺かんかくいうした。にはとりこゑみゝとほきこえて消滅せうめつするのをつた。かれつひにうと/\とつてしまつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ゆあみして櫛梳くしけづりけむペリカンの濡れたるはね桃色細毛ももいろほそげ
河馬 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)