“棕櫚箒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅろぼうき75.0%
しうろぼうき12.5%
しゆろぼうき12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
棕櫚箒しゅろぼうきの朽ちたのに、溝泥どぶどろ掻廻かきまわして……また下水の悪い町内でしたからな……そいつを振廻ふりまわわすのが、お流儀でしたな。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と安来節のかけ声で尻を叩き乍ら湯槽へ駆け下りやうとしたら湯番の爺に棕櫚箒しうろぼうきこじりで支へられた。
坊つちやん「遺蹟めぐり」 (新字旧仮名) / 岡本一平(著)
かつらたるやうにくしけづりたりし彼の髪は棕櫚箒しゆろぼうきの如く乱れて、かんかたかたげたる羽織のひもは、手長猿てながざるの月をとらへんとするかたちして揺曳ぶらぶらさがれり。主は見るよりさもあわてたる顔して
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)