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棕櫚箒
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しゅろぼうき
ふりがな文庫
“
棕櫚箒
(
しゅろぼうき
)” の例文
棕櫚箒
(
しゅろぼうき
)
の朽ちたのに、
溝泥
(
どぶどろ
)
を
掻廻
(
かきまわ
)
して……また下水の悪い町内でしたからな……そいつを
振廻
(
ふりまわ
)
わすのが、お流儀でしたな。
菊あわせ
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼女は熱い鉄板の上に転がった
蝋燭
(
ろうそく
)
のように
瘠
(
や
)
せていた。未だ年にすれば
沢山
(
たくさん
)
ある
筈
(
はず
)
の黒髪は汚物や血で固められて、捨てられた
棕櫚箒
(
しゅろぼうき
)
のようだった。
淫売婦
(新字新仮名)
/
葉山嘉樹
(著)
ヒネクレ者で、口が悪く、見たところはごぞんじのとおり、使いふるした
棕櫚箒
(
しゅろぼうき
)
に土用干しの古着をひっかけたような姿。
能
(
のう
)
といったら人を斬るだけの、この丹下左膳。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
その上に
棕櫚箒
(
しゅろぼうき
)
のように伸び放題にした
胡麻鹽
(
ごましお
)
頭の痩せた黒い顔が乗っている。
偉大なる夢
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
黒い顔! 中には日本に籍があるのかと怪まれるくらい黒いのがいる。——刈り込まざる髯!
棕櫚箒
(
しゅろぼうき
)
を
砧
(
きぬた
)
で打ったような髯——この
気魄
(
きはく
)
は
這裏
(
しゃり
)
に
磅礴
(
ほうはく
)
として
蟠
(
わだか
)
まり
沆瀁
(
こうよう
)
として
漲
(
みなぎ
)
っている。
趣味の遺伝
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
私
(
てまえ
)
ども身柄、鬼神を信ぜぬと云うもいかがですが、
軽忽
(
かるはずみ
)
に
天窓
(
あたま
)
から
怪
(
あやし
)
くして、さる御令嬢を、
蟇
(
ひきがえる
)
、土蜘蛛の
変化
(
へんげ
)
同然に心得ましたのは、俗にそれ……
棕櫚箒
(
しゅろぼうき
)
が鬼、にも
増
(
まさ
)
った
狼狽
(
うろた
)
え方
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
棕
漢検1級
部首:⽊
12画
櫚
漢検1級
部首:⽊
19画
箒
漢検1級
部首:⽵
14画
“棕櫚”で始まる語句
棕櫚
棕櫚縄
棕櫚竹
棕櫚酒
棕櫚帚
棕櫚樹
棕櫚絲
棕櫚羊歯
棕櫚散歩道