“棕櫚竹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅろちく50.0%
しゆろちく50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
広間へ戻った波瑠子は、棕櫚竹しゅろちくの鉢植えの陰になっているテーブルのほうへ行った。そこには頬骨ほおぼねの張った血色の悪い、三十前後の背広を着た男がいた。
宝石の序曲 (新字新仮名) / 松本泰(著)
そしてギヤルソンは隣の化粧部屋へ通ふ戸、談話室との間に垂れたとばりなどを皆開けた。バルコンもある。棕櫚竹しゆろちくの大きい鉢が二つ置いてあつた。わたしはバルコンへ出た。目の下が水である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)