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あたま
ふりがな文庫
“
頭部
(
あたま
)” の例文
そうして
自然
(
ひとりで
)
に
頭部
(
あたま
)
に手を遣りながら、「気味が悪いなあ! お雪の奴、来て見ていたんだろうか。……彼奴屹度来て見たに違い無い。」
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
林「出て
往
(
ゆ
)
くも
往
(
え
)
かねえも
要
(
い
)
らねえ、
否
(
えや
)
なら
否
(
えや
)
で訳は分ってる、
突然
(
えきなり
)
頭部
(
あたま
)
にやして、本当に呆れてしまう、何だって
打
(
ぶ
)
ったよ」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
亭主は
鳩尾
(
みぞおち
)
のところを突き
洞
(
とお
)
される、女房は
頭部
(
あたま
)
に三箇所、肩に一箇所、左の乳の下を
刳
(
えぐ
)
られて、
僵
(
たお
)
れていたその手に、男の片袖を
掴
(
つか
)
んでいたのだ
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
すべて城方の参謀、兵士らは、空腹と疲労に生色なく、軍衣は破れ、あるいは
頭部
(
あたま
)
に、あるいは腕に繃帯し、血が滲んでいるなど、悪戦苦闘の跡著し。
若き日の成吉思汗:――市川猿之助氏のために――
(新字新仮名)
/
林不忘
、
牧逸馬
(著)
彼は肩の上に喰い込んでいる菊の鉢を、そのまま、眠っている少女の
頭部
(
あたま
)
めがけて投げ付けたい衝動を、ジット我慢しながらモウ一度、寝台の中を
白眼
(
にら
)
み付けた。
白菊
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
それに気絶するほど
頭部
(
あたま
)
を
撲
(
ぶた
)
れたのだから、脳病でも出なければ可いつて、お医者様もさう言つてお
在
(
いで
)
ださうだけれど、今のところではそんな
塩梅
(
あんばい
)
も無いさうだよ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
私
(
わたくし
)
は
少
(
すこ
)
し
枕
(
まくら
)
から
頭部
(
あたま
)
を
擡
(
もた
)
げて、
覚束
(
おぼつか
)
ない
眼
(
め
)
つきをして、あちこち
見𢌞
(
みまわ
)
したのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「夫が、このとおり、空襲で
頭部
(
あたま
)
に負傷いたしまして、なかなか
快
(
よ
)
くならないんですの。早く
名医
(
めいい
)
の手にかけないと、悪くなるという話ですから、これからロンドンへ急行するんです」
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
数多の打傷あり
背
(
せな
)
などは乱暴に殴打せし者と見え一面に
膨揚
(
はれあが
)
り其間に切傷ありて傷口開き中より血に染みし肉の見ゆるさえあるに
頭部
(
あたま
)
には一ヶ所太き錐にて突きたるかと思わるゝ深さ二寸余の穴あり其上
槌
(
つち
)
の類にて強く殴打したりと見え頭は
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
頭部
(
あたま
)
の
方
(
ほう
)
にもモー一
本
(
ぽん
)
見
(
み
)
えますが、それは
通例
(
つうれい
)
前
(
まえ
)
のよりもよほど
細
(
ほそ
)
いようで……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
重次郎さんの
扮装
(
なり
)
てえのは
恰
(
まる
)
で角兵衛獅子でございますね、白の着物に赤い袴で
萌黄色
(
もえぎいろ
)
のきれの附いている物を
頭部
(
あたま
)
に
冠
(
かぶ
)
って、あれで獅子が附いてれば角兵衛獅子だが、
彼
(
あれ
)
は蛙だから重次郎蛙です
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“頭部”の意味
《名詞》
物の先端。
(出典:Wiktionary)
“頭部”の解説
頭部(とうぶ)とは、動物の頭に当たる部分をさす。体の進行方向最前方に位置し、感覚、摂食器官が集中する。進行方向に口があっても、その周囲にそのような器官が集中していなければ、頭とは見なされない(例:ミミズ)。さまざまな動物群に、ある程度似たような頭部が見られるが、必ずしも相同とは見なしがたい。
(出典:Wikipedia)
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
部
常用漢字
小3
部首:⾢
11画
“頭”で始まる語句
頭
頭巾
頭髪
頭脳
頭蓋骨
頭腦
頭上
頭陀袋
頭痛
頭顱