黄橙色オレンヂ)” の例文
すでに晷りそめたる夕日は彼の男の描けるサンシユユの黄なる枝の花に、そを見る歯痛の人の顔一面に巻きつけたる白き繃帯に、わがむく蜜柑の皮の黄橙色オレンヂにさみしく光りつつあり。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)