“水仙花”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すいせんか66.7%
すゐせんくわ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水仙花（すいせんか）の花筒（かとう）の内部には、黄色の六雄蕊（ゆうずい）があり、花筒の底からは一本の花柱（かちゅう）が立って、その柱頭（ちゅうとう）は三岐（き）しており、したがって子房（しぼう）が三室になっていることを暗示している。
植物知識 (新字新仮名) ／ 牧野富太郎(著)
それでも、アナトール・フランスの温室の中に萌（も）え出てる橙樹（オレンジ）の鉢植（はちう）え、パレスの魂の墓地にのぞき出てる繊細な水仙花（すいせんか）、それらの前に彼はしばらく足を止めて珍しげにながめた。
ジャン・クリストフ：07 第五巻　広場の市 (新字新仮名) ／ ロマン・ロラン(著)
長壽花（きずゐせん）、水仙花（すゐせんくわ）、金盞花（きんせんくわ）、どんなに明るい色の髮の毛よりも、おまへたちの方が、わたしは好（すき）だ、滅（ほろ）んだ花よ、むかしの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) ／ 上田敏(著)
東洋の水仙花（すゐせんくわ）、實（み）のならぬ花、道で無い花。
牧羊神 (旧字旧仮名) ／ 上田敏(著)