-
トップ
>
-
だい/″\
併し
代々学者で
法談の
上手な
和上が来て住職に成り、
年に
何度か諸国を巡回して、法談で
蓄めた
布施を持帰つては、其れで
生活を立て、
御堂や
庫裡の普請をも
為る。
第三
場 同處。
墓場。(
此裡にカピューレット
家代々の
廟所ある
體)。
深夜。
本願寺も在所の者の望み
通に承諾した。で
代々清僧が住職に成つて、丁度
禅寺か
何かの
様に
瀟洒した
大寺で、
加之に檀家の無いのが
諷経や葬式の
煩ひが無くて気
楽であつた。
毎
夜午前二時頃に
橙を入れたアメリンカンと云ふ𤍠い酒や玉子焼などを
拵へて見舞に来て
呉れたりする。