“瞬時”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅんじ33.3%
しゆんじ20.0%
しばらく13.3%
ときのま6.7%
またたくま6.7%
またゝき6.7%
またゝくま6.7%
わづか6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
破ったので外傷性の白内障を起したものと察せられる佐助は次に同じ方法を右の眼に施し瞬時しゅんじにして両眼を
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
そのは、今更いまさらながら、瞬時しゆんじいへども、こゝろかげが、ねつへないものゝごとく、不意ふいのあやまちで、怪我けがをさしたひと吃驚びつくりするやうに、ぎんふたを、ぱつとつた。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
其男は、火光あかりした窓の前まで來ると、遽かに足を留めた。女の影がまた瞬時しばらく窓掛カーテンに映つた。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
瞬時ときのまにその夏も亦暮れる、そして生活も暮れてしまふ、蒼い空の在ることをさへ忘れつくして、湿つた藁屋根の下に村人たちが呟くであらう嗄れた溜息が
黒谷村 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
瞬時またたくまにして日本国に到るべしと、虚空に向って呼吸いきを吐けば
鬼桃太郎 (新字新仮名) / 尾崎紅葉(著)
瞬時またゝきの夢の装飾よそひ
わなゝき (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
けんじていはく、それかし飛行自在ひぎやうじざいじゆつの候、瞬時またゝくまにして
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
大佐たいさこうまさ朝日島あさひじま出發しゆつぱつせんとする瞬時わづかまへ震天動地しんてんどうち大海嘯おほつなみために、秘密造船所ひみつざうせんじよ倉庫さうこくだけて、十二のたる流失りうしつしたことから、つひ今回こんくわい大使命だいしめい立到たちいたつたまで大略あらまし