“ときのま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一瞬33.3%
瞬時33.3%
頃刻33.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
部屋も体躯も妙にドロドロと湿つぽい、そして黴れた玄関に、なぜだか僕はヒソヒソと靴を結んで立ち上ると、急にソワソワと白らけた不安がこみあげてくる、足や手が一度にイライラと騒ぎ初めて、ひたすらに収拾し難い混乱が一瞬ときのま僕を絶望へまで導いてしまふ。
海の霧 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
瞬時ときのまにその夏も亦暮れる、そして生活も暮れてしまふ、蒼い空の在ることをさへ忘れつくして、湿つた藁屋根の下に村人たちが呟くであらう嗄れた溜息が、明るい夏空の裏側に透明な波動となつて見え透いてゐる。
黒谷村 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
扯きつ、登りつ、頃刻ときのまに氈の大さ一畝許、人を容るゝこと数百人なり。
『聊斎志異』より (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)