“ひととき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒトトキ
語句割合
一時57.3%
一刻22.5%
一瞬16.9%
一斉2.2%
一晌1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いふ。子よ、汝既に一時ひとときの火と永久とこしへの火とを見てわが自から知らざるところに來れるなり 一二七—一二九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
何処の駅に着くのか何処を今過ぎてゐるのか、まるで乗客はみんな放心状態にあるやうな、さう云った一時ひとときであった。
五月 (新字旧仮名) / 原民喜(著)
一刻ひとときでも、貴公が体をやすめるように、わざと日暮れまでぶらついていたのだ。しかし欣んでくれ、矢文の願意は、お聞き届けになった」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
茂太郎の予報から約一刻ひとときも経て、果して田山白雲のしょうのものが、月ノ浦の港の浜辺に現われて、船をめがけて大きな声をあげました。
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
黄昏に似た慌ただしさで暮れてゆく一瞬ひとときの夏に追ひ縋つて、あの蝉の音に近い狂燥を村の人達は金比羅山に踊るのであつた。
黒谷村 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
もっとも、こういう場合の一瞬ひとときというものは、待つ方になると、わずかな間も、耐えきれない焦躁しょうそうになるのは勿論である。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一斉ひとときはふらるる牛の夢くわとばかりうめもだゆる。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
一斉ひととき驚破すはと慄くひたおもて
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「お暇は取らせませぬ。およそ一晌ひととき、それもかなわずば半晌でも……。まげて御対面を折り入って頼みまする。御庵主、あるじの御坊……。」
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)