“一晌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっとき91.7%
ひととき8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつら (やがて砧の手をやめる)一晌いっときあまりも擣ちつづけたので、肩も腕もしびるるような。もうよいほどにしてみょうでないか。
修禅寺物語 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
さしたる荷物もないのであるが、それでも一晌いっときほどの暇を潰して、主人も家来もがっかりした。表では雨の音がはらはら聞えた。
鳥辺山心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「お暇は取らせませぬ。およそ一晌ひととき、それもかなわずば半晌でも……。まげて御対面を折り入って頼みまする。御庵主、あるじの御坊……。」
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)