“いつせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一齊34.4%
一斉21.9%
一聲15.6%
一声12.5%
一世6.3%
一勢3.1%
一誠3.1%
一齋3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
犬(いぬ)はまたなめた。其舌(そのした)の鹽梅(あんばい)といつたらない、いやにべろ/\して頗(すこぶ)るをかしいので、見物(けんぶつ)が一齊(いつせい)に笑(わら)つた。巡査(じゆんさ)も苦笑(にがわらひ)をして
迷子 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
声を連(つら)ね筆を揃(そろ)へて一斉(いつせい)に之を讒謗(ざんばう)攻撃して曰(いは)く「軍国多事の隙(げき)に乗じて此事をなす先(ま)づ売国の奸賊を誅(ちゆう)して征露軍門の血祭(ちまつり)せざるべからず——」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
『武村兵曹(たけむらへいそう)、お前(まへ)に鬼神(きじん)の勇(ゆう)があればとて、あの澤山(たくさん)の猛獸(まうじう)と鬪(たゝか)つて何(なに)になる。』と矢庭(やにわ)に彼(かれ)の肩先(かたさき)を握(つか)んで後(うしろ)へ引戻(ひきもど)した。此時(このとき)猛犬稻妻(まうけんいなづま)は、一聲(いつせい)銃(するど)く唸(うな)つて立上(たちあが)つた。
次に一声(いつせい)の囃子でシテ・シテヅレが登場して一定の場所に達する所はすでに破の部分に入つたのである(破の第一段)から、ワキ・ワキヅレの登場よりもずつと位を持つて、表現も細やかになり
演出 (新字旧仮名) / 野上豊一郎(著)
讀書(どくしよ)は徒(いたづ)らに人の憂患(わづらひ)を増(ま)すのみの歎(なげき)は、一世(いつせい)の碩學(せきがく)にさへあることだから、單(たん)に安樂(あんらく)といふ意味から云ツたら其も可(よ)からうけれど、僕等は迚(とて)も其ぢや滿足出來ないぢやないか。
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
萬世橋(よろづよばし)へ參(まゐ)りましたがお宅(たく)は何方(どちら)と軾(かぢ)を控(ひか)へて佇(たゝず)む車夫(しやふ)、車上(しやじやう)の人(ひと)は聲(こゑ)ひくゝ鍋町(なべちやう)までと只(たゞ)一言(ひとこと)、車夫(しやふ)は聞(き)きも敢(あ)へず力(ちから)を籠(こ)めて今(いま)一勢(いつせい)と挽(ひ)き出(いだ)しぬ
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
〔評〕江藤新平(しんぺい)、前原一誠(いつせい)等の如きは、皆維新(いしん)の功臣として、勤王二なく、官は參議(さんぎ)に至り、位は人臣の榮(えい)を極(きは)む。然り而して前後皆亂を爲し誅に伏す、惜しいかな。豈四端(たん)の偏(へん)ありしものか。
その頃(ころ)には河岸(かし)の柳(やなぎ)も芽(め)を出(だ)して、やさしい枝(えだ)を風(かぜ)に靡(なび)かせはじめます。それからだん/\に、冬(ふゆ)の間(あひだ)すっかり葉(は)を落(おと)してゐた落葉樹(らくようじゆ)も一齋(いつせい)に、ぽか/\した日(ひ)を浴(あ)びて緑(みどり)の若芽(わかめ)を出(だ)しはじめます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)