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一斉
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いつせい
ふりがな文庫
“
一斉
(
いつせい
)” の例文
旧字:
一齊
その時君達の
誰
(
だれ
)
も彼もが、ちやうど教室で算術や読み方の問題を、きかれたときのやうに、
一斉
(
いつせい
)
に手を上げられることを望んでゐる。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
声を
連
(
つら
)
ね筆を
揃
(
そろ
)
へて
一斉
(
いつせい
)
に之を
讒謗
(
ざんばう
)
攻撃して
曰
(
いは
)
く「軍国多事の
隙
(
げき
)
に乗じて此事をなす
先
(
ま
)
づ売国の奸賊を
誅
(
ちゆう
)
して征露軍門の
血祭
(
ちまつり
)
せざるべからず——」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
門辺
(
かどべ
)
にありたる多くの
児
(
こ
)
ども我が姿を見ると、
一斉
(
いつせい
)
に、アレさらはれものの、
気狂
(
きちがい
)
の、狐つきを見よやといふいふ、
砂利
(
じやり
)
、
小砂利
(
こじやり
)
をつかみて投げつくるは
不断
(
ふだん
)
親しかりし
朋達
(
ともだち
)
なり。
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかし森の鳥は
悉
(
ことごとく
)
、疑深さうな眼つきを改めなかつた。のみならず一羽の
梟
(
ふくろふ
)
が、「あいつも詐偽師の仲間だぜ。」と云ふと、
一斉
(
いつせい
)
にむらむら
襲
(
おそ
)
ひかかつて、この孔雀をも亦突き殺してしまつた。
翻訳小品
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
一斉
(
いつせい
)
に
礼拝
(
をろがみ
)
終
(
をは
)
る
老若
(
らうにやく
)
の消え入るさけび。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
蛙
(
かはづ
)
が
一斉
(
いつせい
)
に
鳴
(
な
)
きはじめる。
森
(
もり
)
が
暗
(
くら
)
くなつて、
山
(
やま
)
が
見
(
み
)
えなくなつた。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
一斉
(
いつせい
)
に、燦爛たるその
飛沫
(
しぶき
)
。
畑の祭
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
一斉
(
いつせい
)
に
冷血
(
れいけつ
)
のわななきは
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“一斉”の意味
《名詞》
一斉(いっせい)
平等で一様なこと。また、そのようなさま。
すべてのもの、あるいは多くのものが同時に行うさま。いちどき。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
斉
常用漢字
中学
部首:⽂
8画
“一斉”で始まる語句
一斉射撃