“ひとこゑ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一聲60.0%
一声40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たまにはくるが、もう以前いぜんのやうにやま邸町やしきまちべい、くろべい、幾曲いくまがりを一聲ひとこゑにめぐつて、とほつて、山王樣さんわうさまもりひゞくやうなのはかれない。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
こゝにて我等彼を離れぬ、われまた彼の事を語らじ、されど此時苦患なやみ一聲ひとこゑわが耳を打てり、我は即ち前を見んとて目をみひらけり 六四—六六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「をぢさん」と一声ひとこゑを発することを敢てしたのは、女主人イレエネ・ホルンであつた。
祭日 (新字旧仮名) / ライネル・マリア・リルケ(著)
ねむたげな桜並木なみき一声ひとこゑ汽笛きてきの音がつつ走りけり
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)