“幾曲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくまが70.0%
いくまがり20.0%
いくま10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
偶(たま)にはくるが、もう以前(いぜん)のやうに山(やま)の手(て)の邸町(やしきまち)、土(ど)べい、黒(くろ)べい、幾曲(いくまが)りを一聲(ひとこゑ)にめぐつて、透(とほ)つて、山王樣(さんわうさま)の森(もり)に響(ひゞ)くやうなのは聞(き)かれない。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
障子も襖(ふすま)も開(あ)け放(はな)つ。宿の人は多くもあらぬ上に、家は割合に広い。余が住む部屋は、多くもあらぬ人の、人らしく振舞(ふるま)う境(きょう)を、幾曲(いくまがり)の廊下に隔てたれば、物の音さえ思索の煩(わずらい)にはならぬ。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
車も埋まるばかりな葭芦(よしあし)の間の道を幾曲(いくま)がり、やがて、かの埠頭(ふとう)の朱貴(しゅき)の茶店までやって来ると、早やさっきの二艘(そう)も何処やらに着き
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)