“一勢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっせい50.0%
いつせい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
氏の家へ半月程前の夕刻玄関(げんかん)稼(かせ)ぎの盗人が入りました。ふと気が付いた家人(かじん)は一勢(いっせい)に騒ぎ立てましたが、氏は逃げ行く盗人の後姿(うしろすがた)を見る位(くらい)にし乍(なが)ら突立(つった)ったまま一歩も追おうとはしませんでした。
萬世橋(よろづよばし)へ參(まゐ)りましたがお宅(たく)は何方(どちら)と軾(かぢ)を控(ひか)へて佇(たゝず)む車夫(しやふ)、車上(しやじやう)の人(ひと)は聲(こゑ)ひくゝ鍋町(なべちやう)までと只(たゞ)一言(ひとこと)、車夫(しやふ)は聞(き)きも敢(あ)へず力(ちから)を籠(こ)めて今(いま)一勢(いつせい)と挽(ひ)き出(いだ)しぬ
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)