“いっしゅん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一瞬88.2%
逸駿11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっとも、この疑いはほんの一瞬いっしゅんだった。かれはいそいでそれを打ち消したし、疑いそのものが、あとまでながくかれを苦しめたわけではなかった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
それもほんの一瞬いっしゅんのこと、すぐに闇は青びかりをもどし、花の像はぼんやりと白く大きくなり、みだれてゆらいで、時々は地面じめんまでもかがんでいました。
ガドルフの百合 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
けれど、諸国の牧から市へ出る逸駿いっしゅんも、そう数はないので、すこし名の聞えた馬といえば、みな財力のある都へ買われて行った。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
槍一すじで一城一国をる時代は、秀吉の出現と、その幕下の風雲児たちを最後として、小牧、関ヶ原以後においては、もうそういう野の逸駿いっしゅんは余り求められなくなっていたし
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)